社団法人の中国地域ニュービジネス協議会(中国NBC、会長・松坂敬太郎ヒロボー会長)は23日、第19回の中国地域ニュービジネス大賞などを決めたと発表した。大賞には、航空機産業向けなどに金属部品、材料の評価ビジネスを展開するキグチテクニクス(島根県安来市、木口重樹社長)を選んだ。表彰式は31日に広島市で開く。
同社は下請け体質からの脱却を目指し、評価事業を強化。昨年は航空宇宙業界の国際特殊工程認証システムである「Nadcap」(ナドキャップ)を取得した。
優秀賞は3社。倉敷青果荷受組合(岡山県倉敷市、富本尚作理事長)は、品質を重視したカット野菜の製造・販売システムの構築を評価。産学官連携で転倒防止効果のある靴下を開発したコーポレーションパールスター(広島県東広島市、新宅悦雄社長)、クリームパンに特化したパン製造・販売の八天堂(広島県三原市、森光孝雅社長)も選んだ。特別賞は6社。
優れた新規ビジネスを展開する中国地方の企業や個人を顕彰する「第19回中国地域ニュービジネス大賞」が23日、発表され、最優秀の大賞に航空機用の部品や材料の評価ビジネスを手掛けるキグチテクニクス(安来市、木口重樹社長)が選ばれた。31日に広島市内で表彰式がある。
同賞は、新規ビジネス育成を目的に、中国地域ニュービジネス協議会(会長・松坂敬太郎ヒロボー会長)が主催。
今回は大賞1社、優秀賞3社、特別賞6社を選んだ。
金属などの材料や部品の試験評価を行うキグチテクニクスは2009年、航空機宇宙産業の国際特殊工程認証プログラム(Nadcap)を取得。航空機用超耐熱合金の評価に必要な熱疲労試験の国際規格「ISO/IEC17025」を国内で唯一取得している。高い精度が求められる航空機の部品や材料の評価で受注を伸ばしている。
このほか山陰両県の企業では、中古車を利用したレンタカー事業に取り組む智頭石油(鳥取県智頭町、米井哲郎社長)、トビウオを使った和風だしを製造販売するヘイセイ(鳥取県琴浦町、種子晋司社長)の2社が特別賞に選ばれた。
【広島】中国地域ニュービジネス協議会(広島市中区、松坂敬太郎会長、082・221・2929)は、「第19回中国地域ニュービジネス大賞」にキグチテクニクス(島根県安来市)を選んだ。独立系の金属材料試験・評価会社として自動車や航空機産業などの顧客数、売上高ともに急拡大していることが受賞理由。試験所・校正機関に対する要求事項を定めたISO/IEC17025を取得している。
大賞以外の受賞企業とテーマは以下の通り。
【優秀賞】
▽倉敷青果荷受組合(岡山県倉敷市)「品質」をキーワードにしたカット野菜の製造・販売システムの構築
▽コーポレーションパールスター(広島県東広島市)産官学連携で開発した靴下による転倒防止対策
▽八天堂(広島県三原市)100種類におよぶパンの製造・販売からクリームパンの製造・販売へ特化
【特別賞】
▽海洋建設(岡山県倉敷市)貝殻漁礁「JFシェルナース」の設計・製造・販売
▽木原製作所(山口市)=省エネ型食品乾燥機の開発・製造・販売および6次産業化の支援
▽サンエー(広島県三次市)ディーゼルエンジン用超小型・低コスト尿素センサーの開発・製造・販売
▽ストロベリーメディアアーツ(山口県下関市)軽量・高精細LEDビジョンの企画・製造・販売
▽智頭石油(鳥取県智頭町)中古車を利用した安価なレンタカー事業および官民カーシェアリング
▽ヘイセイ(同琴浦町)ガス営業用のコミュニケーションツール(あご入り鰹ふりだし)の開発